「不安障害・パニック障害を克服したいのに、行動に移せない…」
そんな葛藤を抱えていませんか?

「このままじゃダメだと思っているのに、気力が湧かない…」
「不快な症状が辛くて、それどころじゃない…」
このように感じている方も多いと思います。
前回の記事では、不安障害・パニック障害を克服するための方法を行動に移せない理由の一つとして「本当は克服したくない ”目的” が無意識に存在している」というお話をしました。
ですが、中には
「いやいや、単純に不快な症状が辛くて行動できないだけだよ」
と思った方もいるのではないでしょうか?
実は、この考え方の違いこそが
「行動に移せるか否か」を左右する重要なポイントになるのです!
そこで本記事では…
- 不安障害、パニック障害の克服を妨げる「原因論」
- そこから抜け出すための「目的論」
この「2つの考え方」について分かりやすく解説していきたいと思います!
この記事を読めば、みなさんが抱える「障害克服へなかなか踏み出せない」という気持ちが整理でき、「今何をすべきか」を明確にすることができます!

不安障害・パニック障害に苦しめられ、どうしても立ち止まってしまう方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
「障害があるから行動できない」… これが ”原因論”
不安障害・パニック障害を抱えていると、日常のさまざまな場面で強い不安や恐怖に襲われますよね。
その結果、頭痛やめまい、吐き気や腹痛、パニック発作といった「不快な症状」が現れ、思うように行動できなくなってしまうのです。
たとえば…
- 学校に行きたい
- もっと働いてお金を稼ぎたい
- 友人と遊びたい
- 旅行に行きたい
- 推しのライブに参加したい など…
こうした「本当にやりたいこと」ですら、症状によって制限されてしまうのです。
「何で身体が思うように動かないの…?」
「どうしてやりたいことすらできないの…?」
「この症状さえなければ、何だってできるのに…」

こういった絶望的な気分になってしまう気持ち、私にも本当によくわかります
私自身も、15年間不安障害を抱えていましたが、当時は「症状のせいで思うように行動できない自分」に対し、苛立ちや情けなさをずっと感じていました。
「不安障害だから、行動できない」
「パニック障害だから、行動できない」
このように
「○○だから、●●できない」と考える思考を「原因論」といいます。
「原因論」とは? 具体的にどういうこと?
「原因論」とは、「○○だから、●●できない」といったように「あらゆる結果の過程には ”原因” がある」という考え方です。
つまり、出来ない理由を「何かのせい」にする思考です。
たとえば…
おもな「原因論」の考え方
- 自分は頭が悪いから、勉強ができない
- 自分はブサイクだから、恋人ができない
- 自分は陰キャだから、友達ができない
- 自分にはスキルがないから、転職が出来ない など…
このように「出来ない理由」を原因として定義することで、本来感じるはずの挫折や劣等感から自分を守っているのです。

言い換えれば、原因論はわたしたちが無意識に使っている「心の防衛反応」といえるでしょう
不安障害・パニック障害における「原因論」
不安障害・パニック障害においても、この原因論は強く働きます。
「やりたいことがあるけど、不安障害・パニック障害だから出来ない」
このように…
叶わない目的も「不安障害・パニック障害」という理由を原因とすることで、これ以上自分が傷つくことを避けているのです。

一見すると、至極当たり前の考え方に思えますよね
実際、不安障害・パニック障害からくる不快な症状は非常に辛く、とても行動できる状態ではないのも紛れもない事実でしょう。
ですが…
ここで一つ、少し踏み込んだお話をさせてください。
あなたが行動できない理由は、本当に「障害があるから」でしょうか?
「目的論」は、原因論を根底から覆す考え方!
ここまでお話してきたように…
「不安障害・パニック障害があるから行動できない」
というように「出来ない理由を ”原因に求める” 」のが原因論です。

では、この考え方を「目的論」に当てはめると、どうなるのでしょうか?
「目的論」とは?
「目的論」は、原因論的考え方を根底から覆すような考え方をします。
簡単に言うと、原因論的考え方の「順番を入れ替える」のです。たとえば…
おもな「原因論」の考え方
- 自分は頭が悪いから、勉強ができない
- 自分はブサイクだから、恋人ができない
- 自分は陰キャだから、友達ができない
- 自分にはスキルがないから、転職が出来ない など…
先ほど挙げた原因論的考え方を、目的論の考え方に直すと…
おもな「目的論」の考え方
- 勉強をしたくないから「頭が悪い」という理由をつける
- 恋人を作りたくないから「ブサイク」という理由をつける
- 友達付き合いをしたくないから「陰キャ」という理由をつける
- 転職活動が面倒だから「スキルがない」という理由をつける など…
このように、
「○○」したくないという目的を達成するために、それっぽい理由を後付けしている
これが「目的論」の考え方です。
「目的論」と「原因論」の ”決定的な違い”
原因論は「○○が悪いから、●●ができない」という構文を用い「結果と原因に因果関係がある」と考えます。
「頭が悪いから、勉強ができなくても仕方ない」といったように、
「頭が悪いから」という、あたかも「原因」らしきものを特定し、「頭が悪い」と「勉強ができない」という2つの事象に関連性があるかのように思い込むのです。

こうすることで、自尊心やプライド、劣等感によって自分が傷つけられることを防いでいるのです
「原因論」はある種、物事をあきらめるための最適解とも言えるでしょう。
一方で目的論は…
「●●という目的のために、○○を理由にする」という考え方をします。
つまり――
「勉強をしたくないから、頭が悪いという理由を使っている」
このように、「頭が悪い」と「勉強をしたくない」という2つの事象に、必ずしも因果関係はないと考えるのです。

実際「頭が悪い」と「勉強ができない」、この2つに因果関係はなく、全くの別問題なのです!
そして、ここからがさらに重要なポイントとなります。
不安障害・パニック障害を「目的論」で考える
不安障害・パニック障害に苦しんでいる方は…
「不安障害だからできない…」
「パニック障害だから無理だ…」
といったように「行動できない理由」に「不安障害・パニック障害」を使います。
ですが、目的論の視点で見ると…
「行動したくないから、不安障害を理由にして回避する」
「行動したくないから、パニック障害を理由にして回避する」
このように考えることができます。
つまり、障害を抱える方々は
不安障害やパニック障害、またその影響で出る不快な症状で行動できないのではなく…
「行動したくない」という目的のために、不安障害やパニック障害を利用しているだけなのです!

何度も言いますが、あなたが障害の影響からくる不快な症状に苦しめられていることは事実ですし、行動できないことを「怠惰だ」と非難しているわけでもありません!
ここで大事なのは、
行動できない今の自分を責めて、ムチを入れることではありません。
あなたが「”不安障害・パニック障害であること” と ”思うように行動できないこと” は、全く別の問題で、そこに因果関係はない」ということを知ることにあります!
なぜ「目的論」が重要なのか?
目的論が重要な理由は、上記で説明した因果関係の解体の他に、もう一つあります。
それは――
あなた自身が「選択権」を取り戻すためです!
選択権は、あなたにある
不安障害・パニック障害を抱えていると、行動の基準が全て「不快な症状」になってしまいがちです。
このように、常に不安や恐怖、不快な症状の ”顔色” を伺いながら行動を決めてしまいます。
その結果――
人生の主導権が「あなた」ではなく「不安障害・パニック障害」に渡ってしまうのです!

本来、あなたの人生は「あなた自身」が選択して「あなたの意志」で進んでいくものだったはずです!
- やりたいことをやる
- 行きたい場所に行く
- 挑戦するかどうかを決める
これらの選択はすべて、本来あなたが持っている権利です。
不安障害・パニック障害のために、人生の選択肢を奪われる必要はありません!
不安障害・パニック障害を「目的論」で考えることで…
「障害があるからできない」という思考から抜け出し、
「どうしたいかを自分で決める」という状態に変わっていきます!
- 「動かない」という目的のために、適当な理由をつけているのも「自分の選択」
- 「不安障害・パニック障害」であることを理由に、あきらめるのも「自分の選択」
- 障害がある中で、これからどうするかを決めるのも「自分の選択」
少し厳しく聞こえるかもしれませんが…
これは同時に、とても大きな “希望” にもなります。
目的論を活用することで、不安障害・パニック障害に振り回される人生から、自分で選択できる人生へと変えていけるのです!
「目的論」で、やりたいことができるように!

約15年にわたり不安障害を抱えていた私も、以前までは完全に「原因論」で物事を捉えていました。
- 旅行に行きたい
- 友人と遊びたい
- 推しのライブに行きたい
そう思っていても…
「不安障害があるから私にはできない…」
「みんなと同じようには行動できない…」
このように考え、何も行動できずにいました。
まさに、ここまで解説してきた「原因論」に縛られ、人生の選択肢を全て不安障害に握られていたのです。

ですが…
「目的論」という考え方を知ってから、全てが変わっていきました
私はまず、
「不安障害であること」と
「行動できないこと」を、
全く別の問題として捉えるようにしました。
そして、友人との交遊や旅行を
「不安障害だからできない」と理由をつけて言い訳するのをやめて、
「本当は行きたくないという気持ちがあるのではないか?」と、自分の本心と向き合うことにしたのです。
その結果――

私が友人との交遊や旅行に行けないのは、不安障害のせいではなく、私自身が「行かない」という選択をしているだけなんだという事実に気づくことができたのです!
この事実をしっかりと受け入れて、これまでの自分を責めるのではなく「認めた」おかげで、私は初めて
「不安障害に支配された人生」から抜け出すことができたのです!
「目的論」で叶えた夢
当時の私は、とある “推しのイベント” に参加することが夢でした。
ですが、その光景を想像しただけで不快な症状に襲われるため「不安障害の自分には絶対に無理だ」と強く思い込んでいました。

しかし「目的論」という考え方を知ったその日から、そんな状況は一変したのです!
私は、不安障害のせいで推しのイベントに行けなかったのではなく…
「イベントに行きたくないから ”不安障害” を利用しているだけ」だと気づき…
さらに、私は「不安障害に支配されている」のではなく、「不安障害に支配されるという ”選択” を ”自ら” していた」ということにも気づけたのです!
この気づきは、私の行動を大きく変えました。

私はその場で、推しのイベントチケットを購入し、会場付近の宿を予約しました
チケットを取ったからには、もう後戻りはできません。
私はあえて退路を断つことで「何があっても行く」と決断したのです。
しかし、それだけで不安障害から来る症状が治まることはありません。
その後も…

「現地で体調が悪くなったらどうしよう」
「何かトラブルが起きたらどうしよう」
「途中で倒れたりしたらどうしよう」
このような不安や恐怖が何度も襲い、不快な症状を引き起こしてきました。
ですが、私は決断を変えませんでした。
どれだけ不安や恐怖が来ようとも、どれだけ不快な症状が襲ってきても、私はもう「不安障害に従う」という選択は一切しなかったのです。
そしてイベント当日…
結局、私が恐れていたことは、何一つ起こりませんでした。

この成功体験は、私にとってかけがえのない大切な思い出となりました
この経験で得た自信が、不安障害の呪縛から私を完全に解放してくれたのです!
まとめ
不安障害・パニック障害を克服したいのに、気力が湧かず行動できない…
その原因は「障害そのもの」ではなく「原因論」という考え方にあるかもしれません。
「原因論」は「○○だからできない」といった感じで、できない理由をあてはめて自分を納得させる思考ですが…
その考え方に待ったをかけるのが「目的論」なのです!
「目的論」は「○○したくない」という、心の片隅にある真の目的を達成するために、理由を後付けしていると考えます。
この視点を持つことで
「行動しない理由」を手放し、
「自分の選択」で人生を動かせるようになります!

この「原因論」と「目的論」の記事で伝えたかったことは、いたってシンプルです
今、あなたがどれだけ不安や恐怖を抱え、どれだけ不快な症状に苦しめられていたとしても…
あなたの決断次第で、辛く苦しい現状をすべて変えることができます!
「障害があるからやめておく」のか
「障害があってもやってみる」のか
そのどちらを「選択」するのも、あなたの自由です。
不安障害やパニック障害に、人生の主導権を渡す必要なんて、ありません!
参考文献
嫌われる勇気 - 岸見一郎/古賀史健




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