不安障害・パニック障害を理解する

不安障害・パニック障害の不快な症状の正体とは? アドレナリンとの関係と対処法を解説!

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はじめまして!「ふぉびー相談所」所長のふぉびーです!

本日は「アドレナリン」と不快な症状の関係について解説していきたいと思います!

不安障害・パニック障害の方の多くは、毎日のように現れる「不快な症状」に振り回されて過ごしています。

あまりにも辛い不快な症状の数々に辟易し、症状そのものが怖くなってしまうのも無理はありません。

白ねこさん
白ねこさん

「もう考えたくない」「知りたくない」「そんな気力もない」…

こう考えてしまうのも、いたって自然な反応だと思います。

ですが、実は「症状について知らない」ということは、症状への恐怖を増幅させる大きな原因となっているのです!

この記事では、不快な症状はなぜ起こるのか、その仕組み「正体」について誰にでもわかりやすく解説していきます。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

不快な症状について正しい理解が深まれば、これ以上症状について悩むことも、必要以上に怖がる必要もなくなります!

不安障害・パニック障害克服への第一歩として、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

TOPIC 不快な症状とは? 

不安障害・パニック障害において、吐き気やめまい等の身体的症状に加え、強烈な不安感や恐怖等の精神的症状、発作的症状をまとめて「不快な症状」という表現を使っております。

詳しい説明はこちらにて解説しております。
【治療法その2】疲弊した心が不快な症状を生む原因

不安障害・パニック障害における不快な症状の正体は「アドレナリン」!

不安障害・パニック障害の影響で起こる、説明するのも難しい不快な症状の数々。

その正体は、アドレナリンの過剰分泌です!

ふぉびー所長
ふぉびー所長

「アドレナリン=良いもの」というイメージを持っている方も多いかもしれません。実際、その認識は間違いではありません

では、なぜ本来”味方”であるはずのアドレナリンが、あらゆる不快な症状を引き起こしてしまうのでしょう?

そもそも「アドレナリン」とは?

アドレナリンとは、私たちが日常生活を送るうえで、何らかの「危険」に直面すると分泌されるホルモンの1つです。

気温の変化、空腹、水分不足、外敵からの攻撃など、生命を脅かす状況にさらされた際、体は無意識に「防御モード」に入ります。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

この時、自律神経の1つである「交感神経」が活発に働くようになり、その影響で分泌されるのが「アドレナリン」です

このような経緯でアドレナリンが分泌されると、わたしたちの身体に以下のような変化が起こります。

  • 心拍数が上がる
  • 血圧が上がる
  • 呼吸が早くなる
  • 内臓機能の低下
  • 筋肉が緊張する など…

これは、目の前の脅威に対して「戦う」か「逃げる」かを瞬時に選択し、行動できる状態を作るためのものです。

この反応を「ファイト・オア・フライト反応(闘争・逃走反応)」といいます。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

本来アドレナリンは、わたしたちの命を守るために備わっている、重要な仕組みの一つなのです!

アドレナリンは「精神的ストレス」にも反応する

アドレナリンが反応するのは、暑さや寒さ、空腹といった「身体的ストレス」だけではありません。

不安・恐怖・怒り・悲しみといった精神的ストレスにも強く反応します

人間は古来より、他者との関わりの中で生活し、繁栄をしてきました。

そのため、間関係の変化やトラブルは、脳にとって「生存にかかわる問題」として認識されるようになっているのです。

例えば…

主な「精神的ストレス」

  • 友人、恋人との関係
  • 学校や職場での人間関係
  • 家族との関係 など…

こうした出来事も、脳にとっては”危険”として捉えられる場合があります。

脳が”危険”と判断すれば、交感神経が刺激され、アドレナリンの分泌が始まり、わたしたちの身体に「ファイト・オア・フライト反応」が示されます。

このような過程を経て「戦う」か「逃げるか」の選択を迫られることで、本能的に「人間関係の改善」という行動を取れるようになるのです。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

つまりアドレナリンは、「身体的」にも「精神的」にも、わたしたちが平穏な日常を過ごすために必要不可欠な存在というわけです

アドレナリンの”過剰分泌”

そんな「味方」であるはずのアドレナリンが「不快な症状の正体」とはどういうことなのでしょう?

その答えは神経の過敏化」にあります!

人間関係などのあらゆるストレスが蓄積していくと、やがて「心の疲労」が進行していきます。

心が疲労しきっていると、普段は感じることのない心配や理不尽な強い不安、恐怖を感じるようになり、あらゆる負の感情が過剰な反応をしてしまいます。

過剰な反応の一例

  • ささいなことで「嫌われているのでは」と感じる
  • ちょっとした悲しい出来事で涙が止まらなくなる
  • 他人の言動や行動すべてが気になり、イライラする
  • 普段は感じていない「他人に対する嫌悪感」を感じる
  • 遠くの笑い声で「自分が笑われている」と感じる など…
ふぉびー所長
ふぉびー所長

このような状態のことを、当ブログでは「神経の過敏化」と呼んでいます

神経が過敏化すると、日常のほんの些細なことにもストレスを感じ、脳が「危険」を感じ続けることで、それに伴ってアドレナリンもひたすら分泌され続けます。

このように、本来は一時的な分泌で収まるはずのアドレナリンが、長時間にわたり放出され続け…

その結果、アドレナリンは適量を超えた”過剰分泌”状態になってしまうのです!

ふぉびー所長
ふぉびー所長

そして、この過剰に分泌されたアドレナリンこそが、不快な症状を引き起こす原因となるのです!

アドレナリンの過剰分泌による影響は?

神経の過敏化によって、アドレナリンの分泌量は過剰なものになります。

断続的に分泌されるアドレナリンの影響で、身体は常に危機に立ち向かうための臨戦態勢がとられます。

「筋肉の緊張」「内臓機能の低下」といった「アドレナリンの影響による身体的変化」もまた断続的に行われ、最終的に以下のような「不快な症状」となってわたしたちを襲うのです。

上の表で挙げた「不快な症状」はあくまで一例で、他にもさまざまな「不快な症状」を感じている方も多いのではないでしょうか?

ですが、1つ1つを解体して原因を特定する必要はありません。

なぜなら、その不快な症状すべて「アドレナリンの過剰分泌」によって起こるものだからです!

アドレナリンによって出る不快な症状は「異常ではない」!

アドレナリンによる不快な症状のメカニズムを知っていただいたところで…

この記事において最も大切なことをお話をさせていただきます。

それは、アドレナリンの影響で出る不快な症状は「体の異常」ではないということです!

あなたを毎日のように悩ませる不快な症状はすべて「体が危険に備えている状態」の延長線上で起こっている”反応”に過ぎません。

あなたの身体に深刻な病気が潜んでいるわけでも、何か重大な欠陥が生じているわけでもありません。

もちろん、不快な症状の悪化によって命の危険にさらされるということもあり得ません。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

不快な症状は「異常なもの」ではなく、あなたの命を守るための仕組みが「正常」に働いているが上に起きている現象に過ぎないのです!

不快な症状への対処方法は?

アドレナリンの過剰分泌によって起こる、さまざまな不快な症状。

これらに対し、どのように対処すれば良いのでしょうか?

答えはとってもシンプル。

不快な症状を「気にしない」ことです!

なぜ「気にしない」ことが重要なのか?

不快な症状を「気にしない」ことが、なぜ不快な症状に対して有効なのでしょう?

ふぉびー所長
ふぉびー所長

それは、不快な症状がなかなか改善しない「原因」にあります

その原因とは、

「また不快な症状が起きたらどうしよう…」

「症状がもっと悪化したらどうしよう…」

という「症状に対する不安・恐怖」です。

初めて不快な症状が出た段階では、あなた自身をとりまく環境や、人間関係に対して不安を感じ症状が出ていたはずなのですが…

いつしかそれは「不快な症状に対する不安」に変わってしまうのです。

そして、そのような「症状に対する不安」はさらなるストレスの原因となり、アドレナリンが過剰分泌され…

ストレス

アドレナリン分泌

不快な症状

不安によるストレス

アドレナリン分泌

不快な症状…

このような負のスパイラルが完成してしまうため、なかなか不快な症状が改善しないのです!

ふぉびー所長
ふぉびー所長

つまり、あなたを襲う不快な症状を改善するためには、不安→アドレナリン→不快な症状といった負のスパイラルから脱却する必要があるのです!

具体的にどうすればいい?

ひとえに「気にしない」といっても、不快な症状が辛いことには変わりありませんから、初めのうちはなかなかうまく行かないことも多いかと思います。

不快な症状を「気にしない」ようにするためには、症状との向き合い方を根本的に変えていく必要があります。

もしまた不快な症状が出て、不安や恐怖に支配されそうになったら、このように考えてみてください。

白ねこさん
白ねこさん

不快な症状くん、よく来たね。きみを歓迎するよ
ただし、僕はこれ以上キミに構ってあげられないけどね

白ねこさん
白ねこさん

君は脳に命令されて暴れているだけなんだろ?
好きなだけ暴れていくといいよ。しばらくすれば、いずれ治まることだしね

このように、自分の中で不安や恐怖、不快な症状が暴れまわることを「歓迎」し、それを許してあげましょう。

直接的に「症状を気にしない」「気にしちゃダメだ」と、思考をコントロールしようとすると大抵失敗します。不安や不快感はコントロールすることが出来ないからです!

ふぉびー所長
ふぉびー所長

大切なのは、不安や不快な症状と「戦わないこと」「排除しようとしないこと」「コントロールしようとしないこと」。

不安や不快な症状が「ある」ことを歓迎し、それを感じるまま感じ、暴れるだけ暴れさせておけばいいのです!

不快な症状が怖くても「行動」してみよう!

ここで、実際に症状を「気にしない」ことで成果を得られた、私自身の体験をお話しさせていただきたいと思います。

これは、私が「不快な症状を気にしない」という対処法を学んだ直後くらいの出来事です。

当時、私はとある会社の障害者雇用枠で、経理の仕事をしていました。

職業訓練所の優秀なスタッフが何とか斡旋してくれた職場だったので、驚くことに簿記の知識などはほぼゼロの状態でした。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

「このままではマズイ」と思った私は、(私にとって)大きな挑戦である「簿記」の資格試験を受けることにしたのです

勉強を始めた当初は順調でした。しかし、簿記の試験日が近づくにつれ…

  • 全身の倦怠感
  • 吐き気
  • 居てもたってもいられない感覚

など、試験への不安や恐怖からくる不快な症状が日に日に増していったのです。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

「合格できなかったらどうしよう…」
「試験中に発作が起きたらどうしよう…」
「人前でいきなり倒れたらどうしよう…」

このような考えが何度も頭をよぎりました。

きっとこれまでの私なら…

  • 一日中、症状について考えている
  • 症状を必死に排除しようとする
  • 恐怖に打ち勝とうと気合で自身を鼓舞する

といったように、恐怖や不快な症状と戦い続け、どんどん心の疲労を溜めていたことでしょう。

ですが、今回の私は違いました。

このときの私は、すでに「気にしない」という対処法を知っていたのです。

「この症状はただのアドレナリンによる反応でしかない」
「自分の身体に異常が起きているわけではない」

不快な症状の「正体」を知っていた私は、こう決めました。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

恐怖を感じていてもいいんだ。不快な症状があってもいいんだ。
それでも、やると決めたから迷わずやってしまおう!

不安や恐怖、不快な症状をなくそうとすることをやめ、今自分がやるべき目の前のことに集中しました。

それでも、恐怖や不快な症状が完全に消えることはありませんでしたが、それらに「支配される」ことは決してありませんでした。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

こうして私は「合格」という形でこの試練を乗り越えることができました。終わってみれば、何ともあっけないものです

もちろん、試験の合格自体も嬉しかったのですが、それ以上に…

たとえ不安や不快な症状が私を襲ってきても、「やる」ときめて行動してしまえば、症状なんて結局大したことないんだ! という大きな自信を得ることができたのです!

不安障害の症状は、私の人生を支配するような力は持っていませんでした。

「不安障害だから」という理由で「やりたい」をためらう必要もなくなったのです!

まとめ

不安障害・パニック障害の影響で起こるあらゆる不快な症状は、体の異常ではなく「アドレナリンの過剰分泌」によって起こる「自然な反応」です。

本来、アドレナリンは日常に潜むあらゆる危険から身を守るための仕組みです。

しかし、ストレスによって神経が過敏になると、アドレナリンは適量を超え過剰に分泌されてしまい、その影響としてさまざまな症状が現れてしまうのです。

ふぉびー所長
ふぉびー所長

そして「不快な症状への不安」がさらなるストレスの原因となり、症状の改善がより困難なものとなってしまうのです

大切なのは、不快な症状を過度に恐れたり排除しようとせず「気にしない」という姿勢で受け入れること

そして、不快な症状の正体を正しく理解することが、障害克服への大きな一歩となるのです!

参考文献

不安のメカニズム-クレア・ウィークス

不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本-ポール・デイヴィッド

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