はじめまして!「ふぉびー相談所」所長のふぉびーです!
このブログでは、不安障害・パニック障害を”根本的に”治療する方法を解説しています!
不安障害・パニック障害を”根本的に”治療する方法の「不安障害」には、もちろん「社交不安障害」も含まれています。
ですが、この記事ではあえて「社交不安障害」に焦点をあてて、障害の特徴や根本的に克服する方法をさらに掘り下げていきたいと思います!

私も実際に社交不安障害を患っていたので、患者の方々の目線に立ったお話ができると思います!
よろしければ、ぜひ参考にしてください!
社交不安障害と社会不安障害に違いはありません。
以前は「社会不安障害」という名称が主に使われていましたが、2003年以降は「社交不安障害」という名称が広まり始めました。
理由としては、「社会不安障害」という言葉に「社会学的」な意味を持っていると誤解されることがあるので、より他者との交流に焦点を当てた「社交」という言葉が用いられるようになったと言われています。
社交不安障害とは?
社交不安障害とは、他人から注目を浴びる場所やシチュエーションで、激しい不安や恐怖を感じる精神疾患です。
友人との交流、買い物、旅行、推しのイベントなど、本心では行きたいと思っていても、心と身体がそれを許そうとせず、強烈な不安と不快な症状を引き起こしてきます。
また、他者との会話などコミュニケーションが必要とされる場においても、同様に恐怖を感じます。
さらに特徴的なのは、どのシチュエーションにおいても
他人からの評価がとにかく気になってしまうことです。

他人の評価というのは誰しも気になるものですが、社交不安障害の方は「日常生活に支障が出るレベルで気になってしまう」のです
ひたすら「マイナスの評価」が気になる
社交不安障害の方は、とりわけマイナスの評価に敏感です。
他者と接する機会があると、その人からマイナス評価を受けることをとにかく恐れます。
とにかくマイナス評価を受けないよう常に警戒し、神経をとがらせ続けてしまうことで、やがてあなたの心は疲弊しきってしまいます。
最終的に、他人にどう思われるかという不安と恐怖で支配され、人と関わることを避けるようになり、徐々に引きこもるようになるのです。

この段階までくると、コミュニケーションへの不安と恐怖は、不快な症状として現れてきます。その症状とは、手や声の震え、冷や汗、声の上ずり、挙動不審になるなど、非常に多岐にわたります
「気にしすぎ」なんて自分が一番よく分かっている
社交不安障害の方が抱えるコミュニケーションの悩みは、誰かに打ち明けたとしてもなかなか理解してもらえません。
大抵の場合は「そんなの気にしすぎだ」とか「自意識過剰なだけだ」と言われてしまうのがオチです。
「気にしすぎている」なんて、本人が1番よく分かっています

ですが、社交不安障害の方は「気にしすぎ」な思考をコントロールすることができないのです
コントロールできないにもかかわらず、「気にしすぎ」「自意識過剰」なんて言われ続けたら、「自分はなんてダメなんだ」とますます自分自身を責めてしまうでしょう。
こうして、社交不安障害の方はさらに塞ぎ込み、自信を喪失し、その度に自分を責める…という負の無限ループに陥ってしまうのです。
社交不安障害の方が陥る悪循環
社交不安障害の方は、他人から受けるマイナス評価を極端に恐れ、人目のつく場所やコミュニケーションを必要とする社交の場に対して強い不安と恐怖を感じます。
常に他人の顔色を窺い、周囲を警戒し、気を張り続けながら日常生活を過ごすことになるため、社交不安障害の方の心は常に疲労困憊の状態です。
そんな状態が何週間、何ヶ月間と続くと、やがて身体にさまざまな不快な症状が現れるようになります。
すると今度は、社交の場に対する恐怖ではなく、社交の場で出る「不快な症状」そのものに恐怖を抱いてしまうのです。

このような悪循環に至ると、社交不安障害を抱える方は、押し寄せる不安と不快な症状で完全にがんじがらめにされ、身動きがとれなくなってしまうのです。

実際に私も、不安障害になりたての頃は、あまりの恐怖で人目に付く場所へ行くことができませんでした

その考えはいつしか「人目の付く場所で不快な症状が出て、恥をかいたらどうしよう」という不安に変わり、完全に社交不安障害の悪循環へ陥ってしまったのです
この絶望的に見える負のループですが、安心してください。
社交不安障害における「負のループ」を断ち切ることができれば、障害を克服できるのです!!
「負のループ」を断ち切り、社交不安障害を克服する方法!
社交不安障害の方は、人目のつく場所やコミュニケーションを必要とする場をひたすら避けるようになります。
それもそのはず。障害を抱える方にとってそのような場所へ赴くということは、まさに地獄へ行くようなものです。

変に思われたり迷惑がられたらどうしよう… 不快な症状が襲ってきて身動きが取れなくなったらどうしよう…
など、ありとあらゆる不安と恐怖に囚われ「そんな思いをするくらいなら人と関わらず家にいた方がいい」と思ってしまいます。
ですが実は…
そのような考え方は社交不安障害の症状をさらに進行させてしまうのです!!
では、どうすればいいのか?
では、社交不安障害の負のループから抜け出すためには、どうすればいいのでしょう?
それは
治そうとしないこと です!
このブログのメインページでも紹介していることですが…
不安障害・パニック障害を克服する方法は、とにかく
「治そうとしないこと」なのです!
社交不安障害の影響で出る不安や恐怖、不快な症状は、自分自身でコントロールすることは不可能です。

ならば、これ以上コントロールしようと毎日頑張るのは、もうやめにしませんか?

これ以上、社交不安障害と戦い続けるのは、もうやめにしませんか??
あなたのかけがえのない人生は、社交不安障害によってメチャクチャにされてしまいました。
あなたにとって社交不安障害は、本来恨んでも恨み切れないほどの相手のはずです。
にもかかわらず、あなたはまるで恋焦がれているかのように、毎日社交不安障害について考え、どうすれば彼を喜ばせられるか、どうすれば仲良くできるかなど、常に頭の片隅には「社交不安障害」がいます。
あなたのかけがえのない人生は、あなただけのものです!
社交不安障害なんかに、あなたの大切な人生をくれてやる必要なんてありません!!

これ以上、社交不安障害が与えてくる不安や恐怖、不快な症状に付き合って家に閉じこもる必要なんてないのです!
買い物がしたいのなら、行きましょう!
旅行がしたいのなら、行きましょう!
推しのイベント、参加したいでしょう? 行きましょうよ!
きっと想像するだけで、恐怖と不快な症状が襲ってくることでしょう。
ですが、もう関係ありません。
全部無視して、あなたの好きなように
あなたのやりたいことだけやって生きていいのです!!
外出先で不快な症状に襲われるかもしれないなんて、われわれが過剰に恐れているだけで、実際は全然大したことではありません。
不快な症状で死ぬことなんて絶対にありえません。
急に倒れてしまうことなんて、滅多にありません。
パニック発作が起きたって、ものの数十分程度で治まります。
その他不快な症状だって、最初にピークが来ますが、すぐに治まっていきます。
挙動不審なところを見られて、誰かに変に思われたとしても…
その数分後には、あなたの振る舞いなんて、大抵忘れています。

今日の晩飯の心配や、帰ったら何をしようか?とか、もう全く別のことを考え始めている可能性の方がはるかに高いのです
あなたの、現在の「ありのまま」すべてを受け入れましょう。
社交不安障害の思うがままにされてきた自分をどうか責めないで。
今まで必死に戦ってきた自分に、「お疲れ様」とねぎらってあげてください。

そして、これからは社交不安障害と戦うことはやめて、自由に生きる選択をしてみませんか?
人目のつく場所へ行くこと、他者とコミュニケーションを取ること。
きっとまだまだ強烈な恐怖が襲ってくると思いますが、いちいち相手にする必要は、もうなくなりました。
そしてこれからは、社交不安障害とコミュニケーションをするのではなく、目の前の相手とのコミュニケーションを大切にしませんか?
あなたが今恐怖に思っているその行動を、あえてやってみることこそ、社交不安障害克服への近道なのです!!
まとめ
社交不安障害について考えてしまうことは、あなたにとって長年の習慣となっていることでしょう。
ですので、それをやめるということは、簡単な道のりではないのかもしれません。
時に、社交不安障害に屈して、数日間大きく体調を崩してしまうこともあるでしょう。
時に、外出先で強烈な不快な症状に襲われ、どうすることもできないこともあるでしょう。
時に、行動しようとしても、やっぱり足がすくんで行動できないこともあるでしょう。
ですが、それでいいのです。
失敗したって、別に構わないのです。

行動しようと思い立ったこと、実際に行動に移したこと。この「過程」がとても大事なのです。 結果は、関係ありません
社交不安障害の方にとって、なにかアクションを起こすということは、とてつもない勇気と、膨大なエネルギーが必要です。
ですので、一歩ずつ、ほんの少しずつでOKです。
もし失敗しても、自分を責めないでください。
行動しようと、勇気を振り絞った自分を、存分にほめてあげてください。
そして、最後に私から…
勇気を出して歩き始めようとしたあなたへ、最大級の敬意を表します。あなたは本当に立派で、強い方です。

あなたの未来に幸福が訪れることを、心から祈っています!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
参考文献
不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本-ポール・デイヴィッド
正しく知る不安障害-水島広子



社交不安障害の方が陥りがちな思考