こんにちは!「ふぉびー相談所」所長のふぉびーです!

今回は、不安障害・パニック障害からくる「吐き気」や「えずき」について解説していきたいと思います!
不安障害やパニック障害によって起こる「吐き気」や「えずき」に悩んでいませんか?
毎日のように吐き気やえずきに襲われ、
「これって何が原因なの?」
「どう対処すればいいの?」
と不安を感じている方は少なくありません。
あまりにも辛い症状のせいで、仕事や学校、旅行などの外出だけでなく、人付き合いにも支障が出てしまい、日常生活そのものがつらく感じてしまいます。
そして、さらに症状が深刻化していくと、
「また吐き気が出たらどうしよう」
「またえずいたらどうしよう」
という不安が強くなることで、吐き気そのものが新たなストレスとなり「吐き気→ストレス→吐き気」の負の無限ループに陥ってしまうことも少なくありません。
そこで本記事では、不安障害・パニック障害による吐き気について…
- 吐き気、えずきが起こる原因
- 根本的に吐き気やえずきを無くしていく方法
この2つについて、わかりやすく、かつ徹底的に解説します!
この記事を読むことで「なぜ吐き気やえずきが起こるのか」が理解でき、そのような症状への不安や恐怖をやわらげることができます!

不安障害・パニック障害による吐き気・えずきと上手に向き合い、かつての平穏な日常を取り戻したい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
不安障害・パニック障害で「吐き気」「えずき」が起こる原因!
まず結論からお伝えすると、吐き気やえずきの正体は…
アドレナリンの過剰分泌による身体反応です!

ただし、いきなりそう言われても分かりにくいと思うので、順を追って解説していきます
吐き気・えずきが起こるメカニズム
不安障害・パニック障害における吐き気やえずきは、以下のような流れで発生します。
吐き気・えずきが起こるプロセス
心の疲労
↓
神経の過敏化
↓
アドレナリンの過剰分泌
↓
ファイト・オア・フライト反応
↓
筋肉の緊張・内臓機能の低下
↓
吐き気・えずき

この流れを理解することが、症状への不安や恐怖を減らす第一歩となります!
心の疲労と「神経の過敏化」
私たちは日常生活の中で、知らず知らずのうちにストレスを感じています。
本来であれば、運動や趣味、食事やリラックス行動などによってストレスは解消されていくのですが…
これがうまく行かないと、ストレスは行き場をなくし心に蓄積してしまいます。
ストレスの蓄積により、心が疲労してくると…
といったように、心はあらゆるストレスの刺激に敏感になります。

この状態のことを、当ブログでは「神経の過敏化」と呼んでいます
特に、不安障害・パニック障害の方は、常にこの状態に近いと言っても過言ではありません!
「神経の過敏化」について、さらに詳しく知りたい方はこちら!
ストレスは「生命の危機」である!
疲労した心が「神経の過敏化」を引き起こすと、日常の些細な出来事に対し過剰にストレスを感じ、その刺激を「生命の危険」と認識するようになります。
例えば、先ほど挙げた「嫌われているかも」と感じることだったり「周囲を失望させた」と感じることに対し、過敏化した神経は「生命維持の危機」として捉えてしまうのです。
なぜ、そのような考えが「生命の危険」として捉えられてしまうのか。

それは、ヒトは古来より「他人との共生」によって、か弱き命の歴史を紡いできたからです!
先ほどの「嫌われる」「周囲を失望させる」といったことは、まさに「社会の輪から外れてしまう可能性のある出来事」といえます。
人は一人では生きられません。だからこそ、社会という共生の場から逸脱してしまう可能性のあることに対し「生命の危険」という捉え方を「本能的に」してしまうのです。
…さて、人はストレスを感じると「生命の危険」と捉えるということまでは理解していただけたかと思います。
ですが、肝心なのはここからです。
私たち人は、上記のようなストレスによって「生命の危険」を感じると、その「危険」から身を守るための「防衛本能」が働きます。
その「防衛本能」こそがアドレナリンなのです!
アドレナリンが引き起こす「ファイト・オア・フライト反応」
過敏化した神経がストレスによって「生命の危機」を感じ、アドレナリンが分泌されると、体はその危険から「戦うか・逃げるか」を選択する状態に入ります。
この「戦うか・逃げるか」の選択を迫られている状態を「ファイト・オア・フライト反応」と呼びます。
人は「ファイト・オア・フライト反応」が起こると、以下のような変化が起こります。
本来、これらの反応は「生命の危険」から身を守るための正常な反応なのですが…
「神経の過敏化」によって、ストレスに対し過剰に反応してしまうと、アドレナリンの分泌も過剰なものとなってしまいます。
これによって、アドレナリンの影響で起こる「ファイト・オア・フライト反応」も過度なものとなり、結果的に体の不調となって現れてしまうのです!
吐き気・えずきが起こる「具体的なメカニズム」
吐き気やえずきは、主に以下の3つが原因で起こります。
① 喉の筋肉の緊張
過剰なアドレナリンによって喉の筋肉が過度に緊張し、えずきを引き起こします。
「喉の違和感(ヒステリー球)」といった症状も、喉の筋肉の緊張が原因です。
② 胃腸・消化器官の機能低下
アドレナリンの過剰分泌による作用で、内臓のあらゆる機能が低下します。
胃腸や消化器官の働きが低下することで、吐き気や胃もたれ、胸やけ、満腹感などを感じることがあります。
③ 嘔吐中枢への刺激
胃腸などの消化器官の機能低下を感じ、嘔吐中枢に刺激が行くと、その症状は吐き気となって現れます。
…この3つの内容をまとめると、吐き気・えずきの原因は、いたってシンプルだと分かります。
そう、吐き気・えずきの原因はすべて
「アドレナリンの過剰分泌」ということになるのです!
吐き気・えずきはなぜ治りにくい?
ストレスからくる吐き気・えずきは非常に治しにくいというのが現状です。
みなさんは、吐き気止めの薬や漢方を試したことはありますか?
私も実際にそのような薬を試してみたことがあるのですが、基本的に全く効果はありません。
ならばと、ネットの情報を頼りにさまざまなWebサイトを閲覧しても、どの記事も同じような事ばかりが書かれていて、あまり参考になりませんよね。

そもそも、なぜストレスからくる吐き気やえずきは、これほどまでに治りにくいのでしょう?
「予期不安」と「嘔吐恐怖症」が症状を悪化させる
ストレスからくる吐き気やえずきを経験すると、多くの人が次のように考えるようになります。
このように「現実的ではない不幸な未来」を想像して不安や恐怖を感じる状態を「予期不安」といいます。
吐き気やえずきに対し予期不安を感じるようになると、今度は「吐き気・えずき」そのものが最大のストレス要因となり、「吐きたくない」「えずきたくない」と強く感じるようになります。

結果、さらに「嘔吐恐怖症」を発症し、吐き気やえずきに対しさらに大きな恐怖を抱えるようになってしまうのです
吐き気・えずきが治らない「根本的な要因」
吐き気・えずきがなかなか治まらない「根本的な要因」は、いたってシンプル。
それは、ストレスと吐き気の無限ループに陥っているからです!
このように、思考と症状が相互に作用しあい、負の循環が生まれてしまうことで、吐き気やえずきが全く治まらなくなってしまうのです。

つまり、吐き気・えずきを改善していくためには、上記のような負の無限ループを断ち切らなければならないのです!
吐き気・えずきの改善方法!
まずは必ず知っておくべき「大前提」
「吐き気・えずきが起こるメカニズム」で解説した通り、吐き気やえずきは
心の疲労→神経の過敏化→アドレナリンの過剰分泌→ファイト・オア・フライト反応
という流れで起こります。
そして、ここで最も重要なポイントがあるのですが…
この一連の反応はすべて「いたって正常な反応」ということです!
つまり、吐き気やえずきによって、あなたの体は
- 何か深刻な病を抱えているわけでも
- 今後重大な病を患うわけでも
- 症状によって命の危険にさらされるわけでもない
ということです!
吐き気・えずきはあくまで
アドレナリンの暴走による一時的な反応に過ぎないのです!

この理解が、吐き気やえずきを無くしていく大事な一歩になります!
対処法その① 吐き気・えずきについて「正しく」理解する
吐き気やえずきの症状を改善していくためには…
吐き気・えずきについて「正しく」理解することです!
具体的には、上記で解説した「吐き気・えずき」のメカニズムを知って――
- 吐き気、えずきは重大な病気のサインではない
- これから重篤な病を引き起こすわけでもない
- 吐き気、えずきによって命の危険に陥ることはない
この3つについて、しっかり認識することが大切です!

「吐き気・えずきは危険なものではない」と理解するだけで、症状に対する不安や恐怖は確実に軽減していきます
対処法その② 症状なんて気にせず「行動」しよう!
吐き気・えずきが、単なる「過剰なアドレナリンによる反応」であり、それによって命に危険が及ぶことはありえないと理解してしまえば、あとはシンプルです。
吐き気、えずきなんて気にせず、自分の思うがままに行動してしまえばいいのです!
吐き気・えずきといった、不安障害・パニック障害からくる不快な症状は…
- 症状を恐れる
- 症状を治そうとする
- 症状と戦い続ける
このような向き合い方をするほど、症状はむしろ強くなっていきます。
つまり、
症状を「気にしている状態」そのものが、吐き気・えずきといった症状を維持してしまうのです!
吐き気・えずきを改善していくためには…
「ストレス→アドレナリン→吐き気→ストレス…」といった負の無限ループから脱出しなくてはなりません!
そのためには…
- 吐き気、えずきと「戦わない」
- 吐き気、えずきを「治そうとしない」
- 吐き気、えずきを「認める」
- 吐き気、えずきを「気にせず行動する」
これが、吐き気・えずきを「根本的に改善していく」方法です。

そうは言っても、吐き気やえずきがある中で、それでも「気にせず行動する」なんて無理だよ…

確かに、吐き気やえずきがある中でも「気にせず行動する」のは、あまりにも恐ろしく、勇気が必要なことかもしれません
ですが、あなたを苦しめる吐き気・えずきを改善していくためには、あなたが自らの意志で行動していく必要があります!
- 吐き気やえずきがあっても、少しだけ「行動」をしてみる
- 吐き気やえずきがあっても、気にせず普段通りの生活をする
- 吐き気やえずきは「ただのアドレナリンによる反応」だと理解する
吐き気・えずきを受け入れて、それでも「行動していく」ことが、ストレス→アドレナリン→吐き気の負の無限ループから脱出する唯一の方法なのです!
【実体験】吐き気・えずきを克服した過程

私自身、約15年にわたり不安障害を患っていた中で、もっとも苦しめられた症状が吐き気とえずきでした
吐き気・えずきは、私が不安障害を罹患してから最初に現れた症状であり、それから長年にわたりずっと苦しめられてきました。
最も症状が酷かった時は、何度も連続してえずいたり、実際に嘔吐してしまったこともありました。
吐き気・えずきによって、私の日常生活に多大なる支障が出ていたのです。

そんな中、大きな転機となったのは「不安障害について学んでいくうちに、吐き気・えずきの正体を理解することができたこと」です!
これまで解説してきた通り、吐き気やえずきの原因は単なる「アドレナリンの過剰分泌による反応」でしかなく…
それによって命が脅かされるわけでも、今後重篤な病にかかるわけでもないと知ることができたことで、症状に対する恐怖は徐々に和らいでいきました。
そして、もう一つ大きな変化というと…
吐き気・えずきと戦うことをやめ、治そうとすることもやめたことです!
これまでの私は、吐き気やえずきが現れると…
- 吐き気やえずきを何とか抑えようとする
- 症状が出ないよう慎重に行動する
- どうにかして症状を無くそうとする
といったように、吐き気やえずきと必死に戦い続けていたのです。

しかし、そのような戦いはむしろ「吐き気・えずきを改善するための行動とは ”真逆” の行動」だったのです!
私は、吐き気やえずきと戦うことをやめ、むしろそのような症状が現れることを「歓迎」したのです。
実際に吐き気やえずきが現れたときは…

「おっと、また来たようだね。歓迎するよ。今日もゆっくりしていくといい。でも、私はこれ以上君たちに構ってあげられないけどね」
このように考え、あえて抵抗せず、そのままにしておくことにしたのです。
もちろん、吐き気やえずきと戦うことをやめたからといって、すぐに症状が改善するわけではありません。
時に、また強烈な吐き気やえずきに襲われることもありました。
もし以前までの私だったら―

今日は吐き気が酷いから仕事は休もう…
といったように、吐き気やえずきを理由に行動を制限していましたが、そのような症状は「全く脅威ではない」と知ってからは、自ら行動を制限することはやめたのです。
吐き気やえずきがあっても、予定通り行動することにしたのです!
例えば仕事の日に吐き気・えずきに襲われても…
- 吐き気があっても、気にせず出勤する
- 朝から何度かえずいていても、気にせず仕事に励む
という選択をし続けました。
そして、朝からこのような日だったとしても…
仕事から帰るころには、出勤前よりずっと体調が良くなっていることがほとんどでした!
これは、自分を適度に忙しくさせ、目の前の行動に集中することで―
- 思考が分散され、不安や恐怖に意識が向かなくなった
- 不安や恐怖からくるストレスが減り、アドレナリンの分泌も抑制された
このような理由で、症状が改善していったのです!
つまり…
「気にしないで行動すること」が、吐き気・えずきに対する最大の対処法だったのです!
まとめ
吐き気・えずきは、あなたが恐れるほど、あなたが抵抗し続けるほど、症状は慢性化していきます。
- 症状を治そうとする
- 症状を回避しようとする
- 症状を常に意識して行動する
一見効果的に見える対処法は、症状が改善するどころか、むしろ「逆効果」となってしまうのです。
吐き気・えずきを改善していくカギは…
- 吐き気、えずきについて「理解する」
- 吐き気、えずきを「受け入れる」
- 吐き気、えずきを「気にせず行動する」
この3つのカギが非常に重要となります!
吐き気・えずきについて理解し、それらが「脅威ではない」と認識したうえで、症状を気にせずに行動していく。

そして、症状がある中でも「行動する」ことで得られる「経験」が、あなたに大きな自信をもたらします!
「症状があっても大丈夫」という経験が、あなたに自信を与え、症状に対する恐怖がさらに和らぎ、ストレスも減っていくという「好循環」が生まれていくのです!
吐き気・えずきは非常につらい症状ですが、その正体を知り、正しく向き合っていけば、必ず改善していきます。
時に失敗してしまい、症状が悪化してしまうこともあるかもしれません。
ですが、焦らなくても大丈夫です。
少しずつ、あなたのペースで、今できることから一歩ずつ進んでいきましょう!
参考文献
不安のメカニズム-クレア・ウィークス
不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本-ポール・デイヴィッド



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