はじめまして!「ふぉびー相談所」所長のふぉびーです!
私はこのブログで「不安障害・パニック障害を根本から治療する方法」を解説しています。
その記事では、実際に私がどのような過程で不安障害を克服するに至ったか、文字数などの関係であまりお話できませんでした。
というわけで、私がこの15年間、どのようにして不安障害を克服するに至ったか、数回に分けてお話させていただこうと思います。

不安障害・パニック障害を抱える方にとって、参考になることも多いと思います
なぜ?突然襲ってきた不安障害
私が不安障害を発症したのは14歳、中学3年の春でした。
特にクラスで孤立しているというわけでもなく、友達も多くはないですがそれなりにいて、ごくごく普通の学生だったと思います。
体に違和感を感じたのは、よりにもよって修学旅行の前日でした。翌日の準備のため登校していた時に、「それ」は起こりました。

な、なんだか吐き気がすごい…
本当に何が起きているのか分かりませんでした。何らかの病気という感じもせず、ただただ吐き気だけがそこにあるような感じでした。
それでも家に引き返すわけにはいかないと思い、何とか登校し、学校で修学旅行の説明をいろいろ受けていたのですが、吐き気が治まる気配はありません。

私の中で、不安と恐怖が渦巻いていました
時々オエッとえずきながらも、2時間ほど耐えていたでしょうか。とうとう私は限界を感じ、体調不良を訴え、保健室に行きました。
保健室でしばらく休んでいると、先ほどの吐き気はどこへやら。すっかりいつも通りの元気を取り戻しました。
本当に何だったんだ…?と疑問に思いながら、まあそういうこともあるかと思うようにして、明日からの修学旅行を迎えることにしました。
まさか自分が… 始まった引きこもり生活
修学旅行当日。目が覚めると、明らかに異変を感じました。

は、吐き気が… 何が起きてるんだ…?
昨日の不安と恐怖が鮮明によみがえってきました。もうどうすることもできませんでした。吐き気で、動くこともままなりませんでした。
息子が修学旅行の日に体調不良ということで、家じゅうパニックです。ですが、当時の私はそんなことはどうでもよくなるくらい、身体は辛い状態でした。
とにかく吐き気がすごかったので、私の両親はまず私を内科に連れて行きました。
そこで私は「自律神経失調症」と診断されました。

?? …なんだそれは? よくわからないけど、何日か休めば元に戻るよな…?
無理もありません。当時はまだ精神病に関する情報が今ほど世間に広まっていない時代だったので、私は自律神経失調症はおろか、心やストレスに起因する病気があるなんてことすら知りませんでした。
そして、精神病を扱う病院があることも知りませんでした。
とにかく、自律神経失調症であると言われても、今自分の身体に何が起きているのか全くわからなかったのです。
私自身がそんな感じだったため、両親もどうすることもできませんでした。この初動の遅れが、不安障害をより深刻化させる原因となってしまったのです。
数日休めば元通りになるという私の期待は、簡単に裏切られました。1週間経っても、1カ月経っても、私の身体が元気だったころに戻ることはありませんでした。
今回のまとめ
私が15年もの間、不安障害に悩まされる最初の原因となったのは「初動の遅れ」でした。
もし、不安障害を発症してすぐに精神科へ受診していたら、もしかしたら結果は変わっていたのかもしれません。
当時の私のように、まだ知識の浅いお子さんの場合、自分自身が精神病を患っていることを自覚できない可能性があります。
最初の体調不良の段階で、精神病以外の何かしらの病院を疑って内科などの病院を受診すること自体は正しい行動といえます。
しかし、内科などで解決しそうにないと思った場合は、心の病を疑ってください。

そして、精神科への早期の受診を強く推奨します。
あなたや、あなたのお子さんには、私のように心の病で何十年も苦労してほしくありません。
私の経験を少しでも参考にしていただければ幸いです。

次回の奮闘記では、学校へ復帰したときの経験をお話ししたいと思います
また次の記事でお会いしましょう!


